「NPO法人 空と雲の家福祉会」
“想いは、声に乗る。”
利根川のすぐとなりに位置する空と雲の家福祉作業所では、豊かな自然とたくさんの動物に囲まれて「仲間たち」が日々様々な活動を行っています。この度は、施設が持つ特徴や大切にしている想いを紡ぎ、そのらしさの表現としての写真撮影を行いました。
今回の撮影で私たちがもっとも強く感じたことは、声で想いを伝えられることの素晴らしさです。
毎年定例となっているコンサートに向けて熱が入った歌の練習をする中、指導の方が思わず涙を流すシーンがありました。歌に込められたメッセージを「仲間」一人ひとりが全身で表現しているからこそ、聴く者の心を振るわせる音圧となって、その部屋を包み込んだのだと感じました。また、気持ちの良い挨拶やそれぞれのタイミングでの一方的ではないコミュニケーションなど、日常的にも声で想いを届けることを大切に運営されている様子に度々出会いました。
誰かに自分の想いを、自分の声で届けることは、そんなに簡単ではないと思います。ステージの上でも日々の生活でも、表現者としての彼らの力を、私たちは肌で感じることができました。