Diary

晴れの日を数える人

私はいつからかこんなことをするようになりました。特別な日が近づいてくると、その日が晴れますようにと願いを込めて毎日空に向かって祈り続けるのです。不思議なことに、その願いが届くのか、これまで本当に晴れてきた記憶が強く残っています。
 
ある時、そんな話を友人に打ち明けました。「私、晴れてほしいときって、いつも晴れちゃうんだよね。雨が降るかもしれない日でも、なんだかんだで曇りくらいで済んじゃうの」と話すと、友人はこう言いました。「あなたは、晴れの日を数える人なんだよ」と。その言葉に、私ははっとしました。
 
友人の言葉を通して、私は良いことに目を向け、それを大切に数えることができる人なのだと気づけたことがとても嬉しかったのです。そしてその思考は無意識にも今までになんども私の心を豊かにしてくれていると再確認できました。
 
悪いことだって簡単に思い出せるくらいには頭の片隅にあって、嫌になるときもあるけれど、それくらいが良い出来事をちゃんと“良いこと”として認識できるような気がします。
 
私という人間は、なんだかんだでちょうど良いな、なんて思ったことをここに残しておこうと思います。