Diary
さんぽ
もう夜にほどちかい夕方に、ハルと散歩に行くと家々からふと、晩ごはんのいいにおいがします。そのにおいは不思議とどこも懐かしを感じさせてくれます。私も度々料理をしているけれど、同じように「いいにおい」を夏風にのせられているのかな。
通りすがりの家の中から聞こえてくるテレビの音やピアノの練習の音。こんなふうに街の人の暮らしを少し身近に感じられる夏が、わたしは思っていたよりも好きなようです。
草むしりをしているといいお庭だね、と声をかけてくれる人
ふと外に出るとお庭から積んだ花をわけてくれるお隣さん
ハルと散歩をしていると涼しくなったねと微笑んでくれる人
この街に溶け込んだのだと感じられる瞬間がまだまだ嬉しいと感じるたびに、こういう暮らしがしたかったんだと気付かされ、心が穏やかになるのです。それでも、これからも変化し続けていきたいと思います。
心地よさが私らしさをつくっていくのだとしたら、それって甘えでもぬるま湯に浸かっているわけでもなくて、未来への一欠片など思えるようになった、今日この頃のお話しでした。