Diary

晴れの日

久しぶりの晴れの日は、こんなにも気持ちの良いものだなんて、まるで初めて知るかのようにソワソワしてしまいました。

朝ハルの散歩で、戸建てが並ぶ住宅街を歩けば、早々に庭仕事を始める人の多さに驚き、交わす挨拶の回数は数え切れないほど。長袖をまくって自転車に乗れば、いつもより直に風を感じ、木陰の凛とした空気につい笑顔になります。空は青くて、澄んでいて、いつもより少し遠くが見えるような気持ちになって顔を上げて深呼吸をしてしまうのです。なんで、こんなにも清々しいのだろう。「雨も好き」なんて言っていたいつかの私はどこに行ってしまったのかと思うほど、私は青い空に胸を打たれっぱなしです。

そんな青空の下、育てていたカモミールを初めて摘んでみました。乾燥させてカモミールティーにしてみようと思います。これだけ聞くとなんて優雅な時間と思うけれど、私の心の中はどこか実験のような気持ちです。これ、美味しいのかな。なんて考えながら結局は花に触れて積む時間や、これから咲くであろう蕾の多さにワクワクしたり、そんな時間の方が有意義な気がします。

どんなことでも、その過程の豊かさというか体験は、日々を送る中での感覚を研ぎ澄まさせてくれるのです。とてもとても重要な時間。「今を味わう」まさにこのことなんだと嬉しくなる瞬間です。