Diary
知っていることの喜び
子供たちの、こんな姿が目に留まるとき、ありませんか?
水族館で、知ってる魚を見るたび、その魚の名前を嬉しそうに呼ぶ姿。
大好きな電車が通るたび、電車の名前を声に出す姿。
今までに見たことのない動物や虫を見かけると、「〇〇みたいだね!」と自分の知っていることを伝えてくれる姿。
私は、子供のそんな姿を見るのがとても好きです。
知識を誰かに自慢したいのか、と思う人もいるかもしれないけれど、そんなことはきっと大人の勝手な憶測で、彼らの心の中は、ただ喜びに満ちているというか、わくわくが溢れている、そんな状態なんだと思うんです。知っているということを、嬉しいと感じる、そういった気持ちって大人になった今、あまり多くはないかもしれません。でも、私は最近それに近い感覚を得ることが増えました。
私は尊敬する人や、こんな人に出会ってみたいと思う人のエッセイを読むことが多いのですが、やはり自分が惹かれる人なだけあって、文中には「私もそんな経験ある!」という話しや、「この人の価値観、すごく共感できる。私も知っている価値観だ」と思うことがしばしば登場します。
その、中の人が語る意味を「私は知っている」という感覚に、どきどきするのです。それと同時にもっと知りたいと思う連鎖がなによりも心地良い。
子供たちの姿をみて、「その気持ち、わかるよ」と心の中で伝えて、今日も私は彼らから力をもらうのです。