Diary

今、思い出すこと

いつもと同じように一日を過ごしていると、あっという間に陽が落ちて、今日が終わることに焦りを感じます。秋の始まりはいつだってそうです。肌に当たる空気が凛とし始めて、空が少しずつ高くなって、見える景色が変化していく。なんとなく知ってるこの感覚に、いつの日かと同じように、とても寂しい気持ちになった今年の秋。この気持ちはどうやって埋めればいいのでしょうか。

 

 

留守番電話に残っていた「じゃあね〜」という声は、スマートフォンの契約を変えた時、さらりと消えてしまっていて、気づいた時は、改めて過去には戻れない事実を思い知りました。

会いたいです、とても。もっと、もっと時間を大切に出来たはずだと、胸の奥がぎゅっとすることもあります。それでも、私は「お別れ」というものは特別なことではないのだと思います。だから、こうやって思い出させてくれた今の空気や空に、ありがとうと、伝えます。その人が教えてくれた、その人だけに向けた寂しさという感情は、きっと一年前の今とは少し変わっていると思うんです。だから、私にとってのその人は、ちゃんと今もいるんですよね。

 

 

おやすみって言いたい人がいるなら
おはようって伝えたい人がいるなら
ありがとうって、今思ったなら

少しでも気がかりなことがあったら、どうしたの?って、

今、伝えることを大事にしていきたいです。
明日の朝、ハルと散歩に行ったら、いつものようにあの窓に向かって挨拶をしようと思います。