Diary

【引っ越し】忘れたくない思い出は形に残して“寂しい”をちょっとに

人生の中で、何度か訪れる「引越し」。新生活に向けて新居が見つかり安心するのと同時に、慣れ親しんだ住まいとのお別れに寂しい気持ちが湧き上がってきて、涙してしまいそうになることがあります。けれど決してその寂しいという気持ち自体はそれまでの生活が大切だったという証だったということです。日常写真家である151画の木島が、 今より少し気持ちを軽くして、大切な思い出と一緒に、前を向いた引越しをご提案いたします。

01.思い出は失われない

〈捨てる≠忘れてしまう〉
新居へはすべてのものを持っていくことは難しいですよね。新生活に合わせて整理をつけて捨てなければいけないものもでてくるでしょう。その時、本当は捨てた方が良いのだけれど、この時の思い出がなくなってしまうように感じ、手放すことに悲しい気持ちになってはいませんか?捨ててしまうことは決して忘れてしまうことではないのです。大切なのは “モノ” ではなく“コト”。その時の出来事を思い出せるようにしておくことが寂しさを軽減させる方法です。もちろん、触れられる状態で残しておきたいモノは大切に新居へと運びましょう。
〈思い出せるきっかけを作ること〉
荷造りの時に過去の思い出が蘇り思い出すことができたように、きっかけがあれば私たちは今の忘れたくない出来事や記憶も思い出すことができるのだと思っています。例えば子供が着れなくなった洋服やおもちゃもお気に入りの一点だけ大切にとっておくことでそれを見た時に当時の記憶を思い起こすことができるでしょう。新居のインテリアとして飾ってみると、今までの暮らしを近くに感じることができます。

02.今の様子を写真で残しておく

〈暮らしが見えるように〉

暮らしの中には一つの出来事としての思い出だけではなく、ありきたりの日常の中に愛着が湧いてくることもあると思います。そんな出来事を残すことも寂しさを軽減できるひとつの手段です。引っ越しをする前の今の気持ちに整理することができたり、大切な時間だと再認識することができるはずです。
たとえば、
家族が玄関から帰ってくる時。
食事を囲んで一日の話しにはなを咲かせている時。
子供がおもちゃを散らかしている時。
光が差し込む気持ちの良い朝。
引っ越しを前に、今の暮らしのなんだか良いなと思う瞬間を「写真」で未来へ届けることをご提案いたします。
〈いつもの光景を〉

写真で今の暮らしを残すときそこには見えない様々なことを一緒に思いだすことができます。たとえばキッチンでいつものまな板の写真。その写真の中には料理はなかったとしても今までに作った料理の数々や料理に関連する思い出もその一枚から蘇ってきませんか。そんな写真を私たち151画の日常写真家は大切にしています。
新しい暮らしが楽しみなのに、同時に寂しい気持ちに後ろ髪をひかれるような時。決してその感情を消し去る必要はありません。上手に思い出を整理して寂しい気持ちをちょっと、そして楽しみな気持ちをたくさん持って、思い出に背中を押してもらえる新生活を迎えることができるよう、私たちが写真家としてお手伝いができることを心から願っております。