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七五三の準備:時期を決めるポイントを権禰宜さまに訪ねました

七五三を迎える年、事前に準備を整えようと思ってもまず何から手をつければいいのか困ってしまいますよね。まずは日取りを決めて、その日に向けてお着物や出張フォトグラファー、などの準備を進めることをおすすめします。少し前までは11月15日に祝うものとされていましたが、当日が祝日ではないため、家族全員が揃うのが難しいというご家庭も多いのではないでしょうか。また七五三は仏事のように仏滅や友引を避けなければならないというような決まりはあるのかどうかも気になるところです。そこで七五三のお祝いをする日取りを決めるポイントについて、家族の出張撮影をしているフォトグラファーの江守が川越八幡宮の権禰宜・岸野さまにお話しを伺ってみました。

川越八幡宮 権禰宜さま インタビュー 七五三出張撮影

 

01.七五三は大安でなくてもOK

江守:七五三は仏滅、大安といった六曜はあまり関係ないと聞いたことがあるのですが、それは本当でしょうか?また、実際に七五三を迎えるご家族のために日にちを決める基準はありますか?

七五三 出張撮影 根津神社

岸野さま:よく皆さんがおっしゃるのは、六曜という暦の一つの見方なんですが、大安でなければいけないんですかとか仏滅だめですかとか聞かれますね。でも、全くそういう事はありません。これはあくまで曜日の一つ、暦の見方なんです。例えば元日が仏滅だったら、初詣しないかっていうとそんなことじゃないですよね。それと同じように暦として考えていただければいいと思います。あくまで神事としては神様の前に出られる日が一番いい日と考えて、家族でお参りいただければいいのではないでしょうか。

 

 

02.混雑する日は週末の大安と113

江守:具体的にはいつが一番混むのでしょうか。お子さんが疲れてしまうのを避けるためにも、気になるところです。

 
七五三出張撮影 ヘアサロン
 

岸野さま:どこの神社でも10月の終盤から1115日くらいまでが一番集中しますね。ただ、ご祈祷をお断りするということはありません。その分、お待ちいただく時間は多くなってしまいますが。また土日もやはり混雑します。大安仏滅は関係ないのですが、お参りされる方はやっぱり大安がいいですよね。ですから、土日の大安というのは非常に混雑しますね

江守:ということは、2019年の場合、11月10日や16日といった週末(大安)予約が集中すると考えられますね。

 

 

岸野さま:あとは113日ですね。これは文化の日ですけども、本来明治天皇のお生まれになった日で。そして、たいがい晴れる日なんですね。非常に晴れやすい日なんです。ですから11月の3日を中心とした連休も非常に混雑します。

 

 

03.午後を選んで少しのゆとりを

江守:七五三というと1日がかりのイベントといったイメージがありますが、1日のうち、いつが混むという時間帯はあるのでしょうか?

 

 

岸野さま:神様事なので、朝の午前中になさる方が多いですね。お昼までは非常に混みます。午後の方が少し空いている傾向があります。川越八幡宮では9時からだいたい4時半くらいまで、5時くらいを閉門にしているので、4時半までには受付を済ませていただけますとご祈祷もお済ませいただけます。

江守:やはり神事は午前中に行うのがよいのでしょうか?

 

 

岸野さま:その考えも、仏滅や大安と同じように六曜の考えに基づくものです。けれど本来、神道と六曜は直接関係ないので、午後でも構いません。混雑を避けたいという方は午後に参拝するのがオススメですね。

 

 
まとめ

大安や仏滅、先勝といった六曜にこだわって七五三の日程を決めたいと考えている方も多いと思いますが、神社と六曜には関連性がないとのこと。混雑を避けたい方はあまり日付・六曜にこだわらず、家族全員でお参りできる日を選ぶようにするといいのではないでしょうか。閉門時間は神社によって異なるので、事前に調べておくようにしましょう。日取りを決めることができればその日に向けて計画的に準備をすすめることができ、素敵なお祝いの一日を迎えるのがより一層楽しみになりそうです。

 

 
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江守 勇人 / 木島 夕貴

151画フォトグラファー兼ライターの二人組。プロフェッショナルとして写真や日常というキーワードと日々向き合い、様々なことに見つめ直しています。

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