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インタビュー:田舎暮らしで家族の心や日常を豊かに

 金子靖子さんは自然が豊かな環境での生活や子育てに興味を持ち、平成27年4月 当時4歳のお子様とご家族3人で神奈川県横浜市から長野県伊那市へ引っ越しをされました。移住をされてから現在まで田舎で暮らす4年間を経て、日々のことについてお伺いいたしました。今回は金子さんご家族の自然な日常風景が伝わる写真とご一緒に金子さんの“田舎暮らし”についてご紹介いたします。


 

移住について



■田舎に移住をしたいと思った一番の理由(きっかけ)を教えてください

子供が生まれて、どこかへ遊びに行く度に、人や車の多さが大変だと感じていたことです。

■決意するのに悩んだことがあれば教えてください

横浜に住んでいた時は持ち家だったので、その家をどうするべきかを悩みました。

■移住を決断した大きな理由を教えてください

人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、その地域外の人材を受け入れ地域協力活動を行い地域力の維持・強化を図ることを目的とした「地域おこし協力隊」という制度を知り、都市住民のニーズにも対応していただけるため、仕事と住まいの確保が出来たことがとても大きかったです。



■実際に移住をする時に一番大変だったことはなんですか?

移住を決めてから引っ越しまで、実はたった1ヶ月もなかったので、家の売買手続き、引っ越し準備がとても大変でした。

■田舎に住むことで暮らしに対する意識に変化がありましたか

毎日の暮らしの中に、常に自然の変化を感じられるため自然に目を止める意識が変わったと思います。

■都内での日常と田舎での日常に変化はありましたか

自然に囲まれて、鳥や虫が身近になり、夜の暗さにも驚きます。季節の変化だけでなく、空気の変化を感じるほど、敏感になりました。

 

お子様について



■移住前と後でお子様には見える変化はありましたか

移住した当時はまだ子供は小さかったので、特に変化は感じることは無いのですが、いつも自然の中でのびのびと遊んでいます。

■田舎暮らしがお子様に与える良い影響はなんだと思いますか?

ご近所の方や高齢者の方など、人と人との付き合いが密にあるので、暮らしに安心感があります。そして、自然と接する遊びがたくさんできることはとても良い影響だと思います。

 

ご家族について



■家族で田舎に住むことで良いと感じたことを教えてください

庭で青空の下ご飯を食べたり、家族で焚き火を囲んで楽しめることや周りを気にすることなく、大きな声を出せるのが嬉しいです。

■神奈川県にお住まいだった時と現在とで、時間の捉え方は変わりましたか

以前は、時計から得る時間が基本でした。今は、いろいろなものから得られます。朝は朝日で目を覚ましたり、夕方、外で遊んでいて、山に日が沈んだから、とか、風が冷たくなってきたから、家に帰ろう!とか。 でも、日が沈むと本当に真っ暗なので、夜遅いのかと思ったら実はまだ7時、8時だったり、なんてことも、あります! 一年という時間も、季節の移り変わりで感じることができます。



■ご家族で過ごす日常の中で好きな時間はどんなときですか

1日の出来ごとを話しながら食べる、夕食の時間がとても好きです。

 

日常について

■金子様にとって日常とはどのようなものですか

毎日の生活や暮らしの中の、“何気ない会話からうまれる幸せ”を感じる時間が私にとっての日常です。

 
まとめ
見渡す限りに広がる大自然の中、肌で自然を感じその時々に合わせ暮らしを楽しむ姿がとても素敵です。町の人の暖かさに包まれながらこの土地での暮らしをご家族が一丸となって心から楽しまれている様子が伝わります。都心と田舎では暮らしのスタイルは大きく異なるのでしょう。けれど、そこでしか味わうことができない暮らしは心を豊かにしてくれる田舎ならではのエッセンスがあるのかもしれませんね。
 



【写真】木島夕貴 
【出演】金子靖子様
金子さんのご紹介
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地域おこし協力隊を終えて
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江守 勇人 / 木島 夕貴

151画フォトグラファー兼ライターの二人組。プロフェッショナルとして写真や日常というキーワードと日々向き合い、様々なことに見つめ直しています。

日常風景の出張撮影 「151画」
“ 何気ない一日が、宝物。” をコンセプトとし、
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