Diary
151画と考える家族写真
「何気ない日常が、宝物。」をコンセプトに日々ご家族の出張撮影を行っている151画が “20年後、価値のある家族写真” について考えるディスカッション企画を行いました。普段からご家族の撮影がお好きな参加者の皆様と一緒に、綺麗な写真を撮るという事だけにとらわれず、“今の家族の姿を残すこと”について楽しく、そして真剣に向き合ってみました。
日時:2019年5月23日(木)
10:30 〜 13:00
[内容]
01.今の151画について
02.参加者の自己紹介
03.大切にしている家族写真の紹介
04.価値のある写真についてマトリクスを使用してディスカッション
05.151画が大切にしていることを共有
06.価値のある家族写真とは何か再認識
準備中はスタッフが少しせかせか (そしてちょっとそわそわ) しています(笑)
集まったメンバーが皆それぞれに自己紹介を行いました。ご自身のご家族を撮影することがお好きだったり、お仕事でフォトグラファーをされている方もお越しいただくことができ、同じ写真を撮っている者同士が集まったわけですが、カメラを通して違う視点をもっている方々が集まり、この後の時間がワクワクしてくる瞬間です。
自己紹介のときにはそれぞれ持ち寄った「自分以外の人が撮影した大切にしている家族写真」を紹介しあいました。自宅に子供の頃から飾られていた写真や、子供が撮ってくれた写真などみなさん思い思いの写真を持ち寄りました。
今回のメインであるディスカッション風景です。
「縦軸に、記憶 ↕︎ 記録」
「横軸に、コントロール↔︎ナチュラル」
上記のマトリクスを設置し参加者の皆さんにプリントしてご持参いただいた、“ご自身が撮影した好きな写真”を配置していただきながらその理由を伝えていだきました。
151画スタッフも含め、写真を配置する際はその写真が記憶に寄っているものなのか、記録に寄っているものなのか。そして撮影するために被写体や背景をコントロールしたものなのか、ナチュラルに撮影したものなのかを真剣に考えます。
繰り替えしていくうちに自分自身が好きだと思っている写真はどんな特徴があるのか、またどんな理由で好きなのかが整理されていきました。
配置された写真の数々をみながらディスカッションを行い整理していきます。
最後に、自己紹介の際に紹介していただいた、「自分以外の人が撮影した大切な家族写真」をマトリクス上に配置。自分が大切にしていた写真がどんな写真だったのかを再認識しました。
話しは尽きることがなく、一枚一枚を丁寧にディスカッションしていきました。時間の関係上、参加者の皆様にお持ちいただいた全ての写真を使用することができなくなってしまうほどでした。
自分の写真について考えて言葉にすること、そして他の人が撮った写真を見て知ること。この繰り替えしは各々にとってどんな写真が大切だと感じていたのかを再認識し、これからどんな写真を残していきたいのかを再発見することにつながりました。
まとめ
〈ご参加いただいた皆様からのお言葉〉
・自分がなぜ写真を撮っているのかに気付けました。
・「20年後も価値ある家族写真を撮りたい」と強く思いました。
・プリントをして見返す良さと自分が好きな写真の雰囲気が分かりました。
・撮る上で大切にしていることが明確になり、写真に残すことの大切さを実感しました
・写真を撮るという行為ひとつにも、何のために何を残したいのか、今までよりも意識をかたむけたら、撮っている瞬間がより奥深い意味をもつのだろう…と思いました。
参加者の皆様で出来上がったマトリクスを撮影している様子
参加者の皆様にとって〜151画と考える家族写真〜の時間が、なにかこれから写真と向きあう中で皆様それぞれのその気づきのきっかけになることを151画スタッフ一同心から願っております。何よりも今回、私たち自身が様々な気づきを得ることができました。これからも皆さまと151画でご一緒に考えていくことができるような企画を実施していきたいと考えております!またいつかの機会に、皆さまにお会いできることを心より楽しみにしております。
【写真】 江守勇人 木島夕貴
関連する記事
■【特別企画】フォトグラファーの世界を伝える親子教室
■【特別企画】1時間かけて今という一瞬を残す、ガラスの写真
■【家族と写真】 第1回 〜秋枝のだいどころ様ご家族〜
江守 勇人 / 木島 夕貴
151画フォトグラファー兼ライターの二人組。プロフェッショナルとして写真や日常というキーワードと日々向き合い、様々なことに見つめ直しています。
日常風景の出張撮影 「151画」
“ 何気ない一日が、宝物。” をコンセプトとし、
通りすぎていく喜びを思い出に残すフォトサービス。